白屋書房Blog

組版・縦書きサイト「白屋書房」のブログです

「約物」セクション追加

全角半角・タテヨコのくだりが終わったので縦書きにおける約物の制御に入りました。
とりあえず“引用符”と、感嘆符! や英単語 etc. に自動で入るグルーと、(括弧類)の扱い方までです。
あとはダッシュだけかな?――と言ってもこれが一番根が深いんだけどorz

アクセントつきアルファベットの扱い方に比べたら大して複雑でもない問題なのに何をそんなに苦渋しているのかというと、ひとえに私の執筆方針すなわち「原稿中におけるコマンドを可能な限り減らす」のせいです。
フォントによってダッシュの間が繋がらないことは旧知の問題で、そのための解決策もとっくに出ています。\―コマンドを繋がるように定義して、文中に出てくるダッシュの頭にすべて\をつければいいんでした。

やりたくない。

原稿中にコマンド書きたくないんだよ!今回の問題すべてマクロ定義で片付けたけど本当は嫌なんだよ! それでも二重感嘆符なんかはもともと縦中横にしなければならないことは分かっていて、他の二桁の数字とかと同じと思えばまだ許せました。
ところが何故かダッシュだけは許せないんです。こう――打ちたいんです。
私自身がかなりダッシュを多用する性質だからかもしれません。大体が感情が高ぶってたりタメが入ったりするところに使うものなのでバックスラッシュがついてると水を差されたように感じるのかも。

とはいえ自動縦中横や自動ダッシュ置換を行えるほど筆者の技術力は高くありません。正直感嘆符の直後にカギカッコがくる時のグルー禁止処理だけで死ぬかと思った。それもまだベータ版だし。なんで次の字すなわちトークンをどこにもうまいこと代入できないんだ。
あーどうやったら「TeXレベルの」マクロ力強くなるんだろう……私が原著当たってないのが悪いんだけど、それでもどこかに定義済み変数(というものがあるのかどうか知らんけど要は状態を取得できるインターフェース的な)のリストとかハンディなコマンド一覧とかがあればずいぶん普通のプログラミングに近くなって助かるのにorz

しばらくは書いて書いて書き続けてTeX思考力を養うしかなさそうです。頑張ろう。